ブローバ クリスチャンディオール ダブルネーム 二針 手巻き レディース BULOVA・CHRISTIAN DIOR・HA-7091

1970年頃 BULOVA cal.5BD 17石 21600振動/h 手巻き

ブローバ(BULOVA)は、ジョセフ・ブローバが1875年にアメリカ、ニューヨーク・マンハッタンに宝飾店を開業した事がブランドの起源となり、後にアメリカを代表する時計メーカーに成長します。最近では、2015年10月に開かれたオークションで、1971年、アポロ15号の船長であったデイヴィッド・スコット氏が私物(正式装備品はオメガ スピードマスタープロフェッショナル)として持ち込み、月面での船外活動を供にした、音叉時計である、ブローバクロノグラフに日本円で1億9700万円の値がついたのは、記憶に新しいところです。

今回、ご紹介するお品は、ブローバ(BULOVA)・ディオール(DIOR)のダブルネームの二針 手巻きのドレスウオッチです。
ディオール(DIOR)は、言わずと知れた、創業以来、フランスを代表するクチュールメゾンとして世界的に有名なファッションブランドです。
この時計を一目見て、まず目を引くのが、創業者であるクリスチャンディオールの頭文字のCDを抽象化し、文字盤に落とし込んだデザインです。また、銀色の文字盤に対し、スカイブルー色のセンターライン、BULOVA、DIOR、SWISSの文字、長短針が効果的な差し色となっているところも文字盤の見所です。文字盤やムーブメントを収めるケースの形状もアシンメトリーで、過去の様式や伝統とは決別した、ポストモダニズムデザインの影響を強く感じます。竜頭には、クリスチャンディオールの頭文字のCDの刻印が確認できます。風防はプレキシガラス(アクリル)です。裏蓋はスナップバック式です。裏蓋には、シリアルナンバーが確認できます。裏蓋の内側には、BULOVA BEZEL GOLDPLATED 20MICRONSの刻印が確認できます。
革ベルトには、BULOVAの表記が確認できます。革ベルトは、少し使用感はありますが、交換するには早く、まだまだ、これからと言った状態だと思います。
革ベルトに付属する尾錠には、大変、貴重な、創業者クリスチャンディオールの頭文字のCDの文字が確認できます。

搭載ムーブメントは、BULOVA cal.5BD 17石 21600振動/h 手巻きです。
ムーブメントの状態も良く、竜頭の巻き上げも軽快です。ムーブメントの受け板には、BULOVA WATCH Co 5BDの刻印が確認できます。ブローバ(BULOVA)社のレディースムーブメントはETA社AS社やAurore-Villeret社のムーブメントをベースキャリバーにしているものも多いですが、このBULOVA cal.5BDはブローバ(BULOVA)社の自社ムーブメントだと思われます。この当時のブローバ(BULOVA)社の技術力の高さが伺い知れます。当時、価格も高価で多くの女性にとって憧れの時計だったのでしょうね。

このサイトをご覧になられている女性が何人位おられるのかは分かりませんが、普段、仕事や家事、子育て、勉強等、頑張っている自分へのご褒美としていかがでしょうか。このサイトをご覧になられている方は、やはり男性が多いと思いますので、アンティークウオッチに、ご理解のある女性へのプレゼントにも最適です。最近の若い女性は、腕時計を着ける習慣が無く、スマートフォン等で時間を確認する方も多いですが、ポケットからスマートフォンを取り出し時間を確認するよりも、腕時計で時間を確認する方が、その女性の一挙手一投足が美しく感じられます。
ダブルネームの時計と言えば、ファッションブランドや宝飾ブランドと時計メーカーがコラボしたものが多いですが、多くの時計は、文字盤にファッションブランドや宝飾ブランドの名前が入っているだけで、デザイン的には、あまり代わり映えしない時計が多いですが、今回のブローバ×ディオールは、ディオール(DIOR)社の個性に満ち溢れています。ここまでディオール(DIOR)社の個性が強いと、人によっては、ブローバ(BULOVA)とのダブルネームにする必要があったのであろうか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこの時計が凄く好きなんですよね。やはり、その当時の時代の空気感が色濃く感じられますし、ブローバ(BULOVA)社がシチズンの子会社になる前の、勢いがあったころのブローバ(BULOVA)社を感じさせてくれます。小さな一つの美しい時計から、当時の時代背景に想いを巡らせるのも、アンティークウオッチを愛用する大きな楽しみの一つです。
私は男性ですが、メンズの時計だけでは飽き足らず、今回、出品させて頂いた、この時計とは別のブローバ×ディオールのダブルネームを愛用しています。出品するには、外観の状態が良くない時計ですが、時代の生き証人として、気に入って愛用しております。この、ブローバ×ディオールのダブルネームの時計も色々なタイプが存在し、販売当時、よく売れたようで、フリマアプリやオークションサイトでも、時々見かけますが、状態があまり良くないものや、クリスチャンディオールの頭文字のCDの尾錠が付いてない時計も多いです。ブローバ(BULOVA)、ディオール(DIOR)ファンの方、是非、この機会にいかがでしょうか。

風防は研磨仕上げ済みで視界を妨げる傷はありません。ケースは、使用に伴う小傷がありますが、全体的に目立った傷みも無く、製造年代を考慮すれば美品だと思います。

革ベルトはブローバ(BULOVA)の表記が確認できます。
尾錠はクリスチャンディオールの頭文字のCDの文字が確認できます。

付属品はありません。

日差 平置きで、実測±30秒程度(秒針が無いので、長針と文字盤のインデックスのズレから判断しています)に収まっております。
サイズ: ケース横幅(リューズ含まず) 約19mm
ケース縦幅 約28mm
厚さ(風防含む) 約7.5mm
ラグ幅 約6mm