シチズン CITIZEN クロノメーター 31Jewels CR1507081 鷲メダリオン 手巻き 最初期モデル GF仕様 良品・JA-2853

1962年製 31石 Ref.CR1507081 Ser.21******* 手巻き　100μGF(14K)仕様。

外装デザインおよびムーブメントの仕様が共に、最も美しい国産腕時計と評される事が多い、シチズン・クロノメーター 31石、デカ厚金張りモデルになります。

このモデルの最大の特徴は、1つの時計に対し1人の職人が全ての行程を手掛け製造されたと記録が残っており、“シチズンの技術を世界に誇示する”を目的に開発され、採算度外視しで販売された時計と言われております。

その側ケースですが、国産最大の30mm(13型)機械を搭載するとあって非常に大型に仕上げられており、4本の太いラグはまるで猛獣の足のように裏蓋側へ張り出してとても力強靭な印象です。

文字盤には、放射仕上げのシルバーカラー地、太いゴールドインデックスとエッジの際立つドルフィンハンドの組み合わせで構成され、作りの良さが現在でも光り輝く構造を維持しています。12時位置下の「Citizen Chronometer」のロゴが太目の筆記体で飾られて格調の高さをアピールしており、竜頭には同社「C」マークが見られ、裏蓋には同社フラッグシップモデルに見られる「鷲」の巨大なゴールドメダルが取り付けられ高級感を演出しています。

搭載のムーブメントは、大型の30mm機械であることから部品は全て専用の設計であり、最も目を引くのは精度向上のため極限まで大型化されたテンプで、13.5ミリのサイズは世界的にも有名な、ゼニス・135クロノメーターと同径です。

心臓部のテンプ両持ちは、大型テンプをささえるにあたって必要なディテールであり、ゼンマイも当時としては最強の持続時間は53時間となっており、巻き上げるのも比較的重労働な印象です。

それに、大きく分割しているブリッジは国産の機械らしく「直線」を基調としていますが、むしろテンプや香箱(ゼンマイ)、大型ルビー石の「円」の美しさを際立たせる構造を取っており、仕上げも丁寧で以下に超マクロレンズで観察していますが、面取りは当然のこと、磨きも細かく施されております。
現行時計では味わえない、古き良き時代の魅力が詰まったシチズンの逸品です。

【文字盤】　拡大すると見え隠れする様な時代感は見られますが、全体的にはシルバー地の光沢も十分に残っており、文字・メモリのかすれなども無く、針・インデックスも含めて良好な状態の文字盤です。 【ケース・裏蓋】全体に薄い小傷はございますが、錆もなどの劣化や人為的な打痕なども無く、多少の磨き感はございますが良好なコンディションと捉えて頂ける範囲のものです。良く見られる裏蓋の腐食やエッジの金張り剥がれやスレも見られず、メダリオンも素晴らしい状態を維持しております。 【風防】光の加減で見え隠れする様な薄いスレ、コキズは認められますが問題なく、透明感は充分に確保されています。 【ベルト】ブラウンのカーフベルト+金色尾錠(社外新品)を装備しております。 【竜頭】手巻きですので使用感は見られますが、Cマークが付いた竜頭が残っております。操作性に問題はありません。 【付属品】本体・カーフベルト(新品)

日差は24時間の実測で15秒以内に収まっています。(実装時は多少の姿勢差はあるかと思います)。ラグ幅は18mm。ケース径は約37mm(リューズ含まず)、縦(ラグからラグまで)約45mm、厚さ(風防含む)約10mmです。