セイコー SEIKO ワンプッシュ・クロノグラフ ファーストモデル Ref.45899 ブレスレット付属・JA-1809

1964Year　Ser.41*****　Cal.5719A　18000bph(5振動)、21Jewels　手巻きモデル

国産初の本格クロノグラフ、セイコー ワンプッシュクロノ ファーストモデルになります。
1964年の東京オリンピックにあわせて、同社公式時計採用記念に発売された同モデルは、現在ではクロノグラフの代名詞ともいえるインダイアル積算計が付かない、スッキリとしたデザインが特長の時計であり、しかも同シリーズでは貴重な初期型モデルになります。
搭載ムーブメントは、同社クラウンモデル搭載機械をベースに開発された事より、クラウン・クロノとも呼ばれ、クオーツ普及以前の国産クロノグラフの中で唯一のピラーホイール、キャリングアーム(トランスミッションホイール伝達方式)機構を有し、その後のバリエーションが豊富なセイコーのクロノグラフの中でも記念碑的モデルとして取り扱われています。
操作としては、2時位置にあるプッシュボタン一つで、クロノグラフ機能(スタート→ストップ→リセット)全てを操作できる構造になっており、外周のプラスチック製の回転ベゼルは簡易積算計を兼ねており、回転させれば1時間以内での積算計測が可能となっています。
専門的な目的使用でない限りは十分に機能的でもあり、定期的なOHメンテナンスで故障も僅少で末永くお使い頂けるメカニカルモデルであり、継続的にメンテナンスを実施していましたので好調で精度も出ており、これからも気持ち良くご使用して頂けます。
それに現存する多くのモデルでは、発売当初の裏蓋刻印が鮮明な仕様では無かった事もあり、刻印の聖火マーク等が光の加減で確認出来る様な時計が多い中で、この個体は、その刻印状態も鮮明て良好な状態であり、またプラスチック製のベゼルも後年に交換されたものではなく、当時のベゼルを今も維持しており、回転使用もスムーズに機能しております。
同時にオリンピック関係者に寄贈したカウンター付のワンプッシュクロノはその希少性より博物館級で取引されておりますが、同じ機種であるこのモデルも、コンディションの整った個体は少なくなっており、消耗品である発売当時のブレスレットが残っている時計も滅法見かけなくなり、貴重なタイムピースと思っております。

【ケース・裏蓋】　外観は経年使用による薄い擦れ傷などは確認できますが、気になる傷は無く、エッジの利いたオリジナルラインも維持しており、蓋の刻印も鮮明に確認できる様に、使用頻度も少なく、研磨処理も殆どないコンディション良好な時計です。 【文字盤・針】　メタリックな白文字盤には僅かな時代感が感じられますが清潔感があり、今もツートン仕様のダイアルカラーがはっきりと確認可能であり、概ね綺麗な状態です。また、針も当時の状態で夜光も含めて良好な状態です。 【風防】　光の加減で見え隠れする様な小傷は見られますが、透明感のある良好な風防です。 【ムーブメント】　画像情報のみであり、細部は確認し辛いですが、湿気の混入感も無く、細部にわたり綺麗な機械が見て取れます。各部の機能は正常であり、操作等も問題なく機能しております。クロノグラフのチェックポイントである、帰零も問題ありません。 【竜頭、ベゼル等】　内側が少しく凹んだ様な竜頭は、このモデル特有であり、手巻きの際に気になるギザもバリ山で状態は良好です。回転ベゼル(両方向に回転)には、経年使用による若干の色褪せが見られますが、アンティークとしてはアジのある風格と思います。 【ブレスレット】　小傷程度で伸び感も感じず、腕回りも19㎝と十分の長さが有り、劣化や破損個所はありません。 【付属品】本体、ブレスレットが付属。

日差は秒針が無いため秒単位の精度は測定出来ませんが、平置の目測で1分以内になります。大きさは、ラグ幅:約18ミリ、縦:約45ミリ、横:約37ミリ(リューズ除く)、厚み:約11ミリ、腕回り:約19センチまで十分に対応可能です。