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製造年代・ムーブ
1990年代頃 ETA cal.955.122 7石 クォーツ
特徴・セールスポイント
REVUE THOMMEN(レヴュートーメン)は、1853年にスイスのウォルデンバーグでGedeon Thommen(ゲテオン・トーメン)により創業されました。1920年頃には、計測器部門ができ、航空機用計器にも進出を果たし、1950年には、手巻きの自社ムーブメントである、キャリバーGT82を発表しました。そして、1961年には、VULCAIN(ヴァルカン、バルカン)、MARVEN(マーヴィン)と共に共同企業体MSRグループを設立しました。
今回、ご紹介するお品はREVUE THOMMEN(レヴュートーメン) LANDMARK(ランドマーク) クォーツです。
反射を抑え、視認性を高めたオフブラック色の文字盤に配されるトリチウム夜光が盛られたクサビ形インデックス、そして、それらを指し示すペンシルハンドに、太陽コンパス、24時間計が、航空機用計器も製造していたREVUE THOMMEN(レヴュートーメン)らしい機能美溢れる時計です。そして、この時計の最大の特徴である、太陽コンパスの使い方ですが、時計を水平にして短針を太陽方向に向ける事で方位を判断できます。(太陽コンパスのセンターディスクのNマークが指している方向が北です)
スマートフォンが普及した現在では、方位が判ると言う機能は、さほど便利な機能とは感じないかもしれませんが、スマートフォンでは、電波が届かない場所や、バッテリー切れの可能性もあるので、自然の摂理を利用した太陽コンパスは、やはり、頼りになる機能に感じます。24時間計の使い方は、太陽コンパスのセンターディスクのNマークが指している位置で読み取ります。
また、3時位置には、日付窓が配されていますので、ビジネスシーンからプライベートまで幅広く活躍してくれます。日付表示はクイックチェンジ機能(AM12:00付近で一気に日付が変わります)搭載です。当然、ハック機能も有りです。風防のガラスは、傷に強いサファイアガラスです。竜頭にはREVUE THOMMEN(レヴュートーメン)のエンブレムが確認できます。回転ベゼルは、逆回転防止機能付です。裏蓋は、スナップバック式です。因みに、裏蓋には、WATER RESISITANT 100m/330FTの表記が確認できますが、竜頭はネジ込み式では無いので、あくまで日常生活防水として、お使い頂くのが安心です。メタルブレスは、厚手の上着の上からも時計を装着できる様に、エクステンション機能付で、山中に時計を落とす事が無い様に、ダブルロック方式となっております。バックル部分には、REVUE THOMMEN(レヴュートーメン)の刻印が確認できます。
ムーブメントはスイス最大のムーブメントメーカーであるETA社 cal.955.122 7石を搭載していますので、今後のメンテナンス(オーバーホール、ムーブメント載せ替えにも対応しやすく、末永くご愛用頂けると思います。また、このムーブメントは、バッテリー切れ予告機能(電池が消耗すると秒針の運針が4秒毎になります。私の記憶では、この4秒毎の警告が出ても、約2,3ヶ月位は、時計は動いていたと思いますので、焦る事無く、電池交換を視野に入れて頂ければ良いかと思います)を搭載していますので、バッテリー切れの兆候を事前に知ることができますので、一般的なクォーツ時計の弱点である、突然のバッテリー切れを心配する必要はありません。「冒険者の時計」に恥じない優れた機能です。今回の出品にあたり、2023年4月、新品電池(SR920)に交換しております。
LANDMARK(ランドマーク)の意味ですが、「探検家などが、一定の地域を移動中に、またそこに戻ってくるための目印」と言う意味です。「冒険者の時計」と言えば、ロレックスのエクスプローラーを思い浮かべる方も多いと思いますが、ロレックスのエクスプローラー2を、REVUE THOMMEN(レヴュートーメン)が、現代的解釈で再構築し、機能を追加したら、LANDMARK(ランドマーク)の様な時計になるのではないでしょうか。
この時計が販売されていた当時の日本の代理店は、ワールド通商株式会社でしたが,当時のREVUE THOMMEN(レヴュートーメン)の広告のキャッチコピーは「時の冒険者」「一秒一秒に、野生の法則。レヴュートーメン」でしたが,このLANDMARK(ランドマーク)は、パリ・ダカールのラリーチームや、ヒマラヤ遠征山岳隊等、世界中の冒険家達に愛用されてきた実績が有り, 「時の冒険者」の名に偽り無し、と言ったところです。
都会のコンクリートジャングルの中でも、自由への冒険心を忘れないREVUE THOMMEN(レヴュートーメン) ファンの方、是非、この機会にいかがでしょうか。
コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品
ケース、メタルブレスには小傷があります。風防には傷はありません。文字盤、針に傷みはありません。全体的に目立つ傷みも無く、製造年代を考慮すれば美品だと思います。
付属品はありません。
【操作方法】
竜頭を1段引いた状態で、日付早送りができます。
竜頭を2段引いた状態で、ハック機能、時刻調整ができます。太陽コンパスは時刻調整と連動して動きます。
日差・サイズ
日差:クォーツなので、日差は問題ありません。
サイズ:
ケース横幅(リューズ含まず、リューズガード含む)約36.5mm
ケース縦幅(ラグ含む)約43mm
風防直径 約25mm
ラグ幅 約18mm
厚さ 約9.5mm
メタルブレスの腕廻り長さは、現状、約16cmに調整(エクステンション機能は考慮せず)されておりますが、バックルのラグ穴の移動により、約16.5cm程度まで対応可能です。(腕廻りの太い方は、注意、お願い致します)