ウエストエンドウオッチカンパニー KEEPSAKE エメラルドグリーン色文字盤 ブロードアロー 美品 手巻き ミリタリーウオッチ WEST END WATCH CO.・HA-6952

1970年代頃 フォンテメロン(FHF) cal.67―4 17石 手巻き 18000振動/h ハック機能無し

このサイトをご覧になられている方の中には、ミリタリーウオッチ好きの方も沢山おられると思いますが、まさにそのような方にお勧めの時計です。

今回、ご紹介するお品は、ウエストエンド・ウオッチカンパニー KEEPSAKE(キープセイク) ブロードアロー の手巻きモデルです。KEEPSAKE(キープセイク)とは、記念の品、思い出の品、形見と言う意味があるようです。
この時計の最大の魅力は、ミリタリーウオッチと言う、通常、華やかさとは無縁のカテゴリーでありながら、大変美しく、深いエメラルドグリーン色の文字盤を持っている点です。文字盤中央の花びら形の凝った造形は、文字盤に彫り込まれ、更に、この時計の魅力を高めています。3時位置には、日付窓が配されていますので、ビジネスシーンからプライベートまで幅広く活躍してくれます。日付の早送りは、短針をPM9:00～AM12:00付近を往復させることで可能です。(少し面倒に感じられますが、機構がシンプル故、日付の早送りに伴う、機械のトラブルが少ないメリットがあります)また、差し色となる、朱色の秒針がアクセントとなり文字盤全体を引き締めます。
風防はプレキシガラス(アクリル)のドーム形状です。
裏蓋には、イギリス軍のブロードアロー、ウエストエンド・ウオッチカンパニーのWマーク、シリアルナンバー等の刻印が確認できます。ケースのラグ部分の側面にも、シリアルナンバーが刻印されています。裏蓋はスクリューバック式です。
また、付属の革ベルトには、WEST ENDの表記があります。尾錠には、何の表記もありませんが、この革ベルトに元から付いていたものです。その証拠に、尾錠は取り外せない構造になっております。一般的な尾錠は、ばね棒で革ベルトに接続されておりますが、この尾錠のばね棒にあたる部分は、尾錠本体と一体構造になっており、はめ殺しとなっております。また、革ベルトのばね棒は、はめ殺しでは無いのでファッションに合わせ、お好みの革ベルトを装着して楽しむ事もできます。

ムーブメントはフォンテメロン(FHF) cal.67―4 17石 手巻き 18000振動/h を搭載しています。
フォンテメロン(FHF)社は1980年代のスイスにおけるムーブメントメーカーの再編によってETA社に吸収されてしまったため、現在は存在していません。
このムーブメントは1970年代頃に発表されたムーブメントです。この当時は、良くも悪くも合理化された現在と違い、個性的なムーブメントが数多く存在していますので、普段は見えない、ご自身が愛用されている時計のムーブメントを意識してみる事も、アンティークウオッチを愛用する大きな楽しみの一つです。ムーブメントの受け板には、ウエストエンド・ウオッチカンパニーのWマークの刻印が確認できます。ムーブメントの状態も大変良く、竜頭の巻き上げも軽快です。

この時計は、時計オイルの固着で巻き止まった状態の為、長期保管品だったようですが、不動だった事が幸いしてムーブメント、外観の状態共、かなり良いと思います。
ミリタリーウオッチと言うカテゴリーでありながら、このような状態の良い時計は、探しても簡単に見つかるものではありません。ミリタリーウオッチ、ウエストエンド・ウオッチカンパニーのコレクターの方、是非、この機会にいかがでしょうか。

スレ傷程度で、美品だと思います。

付属品はありません。

日差:平置きで実測±20秒程度に収まっております。

サイズ:
ケース横幅(竜頭含まず) 約33.5mm
ケース縦幅(ラグ含む) 約42.5mm
風防直径 約28mm
ラグ幅 約18mm