ラドー コロニー707 スノーフレーク文字盤 Peseux(プゾー) Cal.7001搭載 手巻き 二針 RADO Cologny707・HA-6946

1970年代 Peseux(プゾー) cal.7001 17石 手巻き 21600振動/h

ラドー(RADO)は、1917年にシュルップ家の3兄弟フッリッツ、エルンスト、ヴェルナーが、スイスのベルン・レングナウでムーブメントの製造会社である「シュルップ・アンド・カンパニー」を設立したのが始まりです。1957年に後に社名となるラドー(RADO)を冠した腕時計「ゴールデンホース」を発表し、腕時計を製造するブランドとなりました。

今回、ご紹介するお品は、 ラドー(RADO) コロニー(Cologny)707 二針 手巻きのドレスウオッチです。
コロニー(Cologny)とは、スイス、ジュネーブのレマン湖左岸に位置する町の名前です。
この時計の最大の魅力と言って過言では無い、限りなく黒に近い、ミッドナイトブルー色の文字盤です。深い闇夜に、白い雪が舞うかのような、スノーフレークが文字盤全体に施され、更に、この時計の魅力を高めています。人によっては夜空に浮かぶ、星雲にも見えるのではないでしょうか。どちらにしろ、この時計を装着していると、ついついロマンチックな気分となり、想像力が高まります。
この魅力的な文字盤に配されるローマ数字は白色とし、それらを指し示す針も、白色とすることで、視認性を高めると共に、クールな印象となっています。ラドー(RADO)のアンカーマークも可愛らしく魅力的です。
風防はプレキシガラス(アクリル)のドーム形状です。裏蓋はスナップバック式です。
裏蓋にはシリアルナンバー、STAINLESS STEEL、メダルにはラドーのアンカーマーク、RADO Colognyと刻印されています。メダルは剥がれて、無くなってしまっている個体も多いですが、この時計はしっかりと残っています。刻印も鮮明です。竜頭にもアンカーマークが確認できます。

ムーブメントは、耐震装置付きの、名機、Peseux(プゾー) cal.7001 17石 手巻き 21600振動/h を搭載しています。ムーブメントの状態も良く、竜頭の巻き上げも軽快です。ムーブメントの受け板には、凝った、斜めの帯状の模様が施され、ラドー(RADO)の文字とアンカーマークが刻印されています。
Peseux (プゾー)社は、1980年代のスイスにおけるムーブメントメーカーの再編によってETA社に吸収されてしまったため、Peseux(プゾー)社は現存していませんが、この薄型のPeseux(プゾー) cal.7001は、現在は、ETA
cal.7001として名前を変え、現在も大活躍中のムーブメントです。このムーブメントが搭載されている時計を少し挙げるとすれば、オメガ、ノモス、ブランパン、ユンハンス、ファーブル・ルーバー等々、挙げればきりがありませんが、二針又はスモールセコンドのドレスウオッチ ムーブメントとして欠かせない傑作機となっております。

このサイトをご覧になられている方の中には、酒田時計貿易が代理店を務めていた時代に、頑張ってお金を貯め、初めて自分で買ったスイス製の時計が、ラドー(RADO)だったという方も多いのではないでしょうか。かくいう私も、幼少期に、酒田時計貿易のお洒落なラドー(RADO)のテレビコマーシャルを見て影響を受けた事が、現在にも繋がるスイス時計びいきの切っ掛けだったと思います。
ラドー(RADO)と言えば、代表モデルであるゴールデンホースを思い浮かべる方も多いと思いますが、市場でも、あまり見かけないラドー(RADO) コロニー(Cologny)707です。文字盤もムーブメントも魅力的な時計です。現行品でPeseux (ETA) cal.7001搭載の時計を探すとなると、かなり高額となってしまいます。ラドー(RADO)ファンの方、是非、この機会にいかがでしょうか。

ケースは使用に伴う小傷があります。文字盤上のローマ数字の3が、若干かすれている部分がありますが、主観ではありますが、あまり目立たないと思います。風防は今回の出品にあたり交換済みです。製造年代を考慮すれば概ね良い状態だと思います。

革ベルトは社外品です。

付属品はありません。

日差 平置きで、実測±20秒程度(秒針が無いので、長針と文字盤のインデックスのズレから判断しています)に収まっております。
サイズ: ケース横幅(リューズ含まず)約34.5mm
ケース縦幅(ラグ含む) 約37mm
風防直径 約26mm
ラグ幅 約18mm