オリス ギョ―シェ レコード文字盤 フランス製ムーブ搭載 収納ケース 保証書付 スモールセコンド 手巻き ORIS 7312・HA-6791

1980年代 フランス エボーシュ(FE) cal.233-68 17石 手巻き
21600振動/h

1904年ポール・カッテインとジョルジョ・クリスティアンがスイス・ヘルシュタインでオリス時計工場を操業し、社名は、ヘルシュタインの近くにあるオリス川(渓谷)に由来します。

今回、ご紹介するお品は、オリス、7312 スモールセコンド 手巻きです。
紺と白の対比が目を引く、ギョ―シェ(白色部分)、レコード(紺色部分)文字盤、アップライトのクサビ形、丸形インデックス、12時のアラビア数字、そして、それらを指し示す、金色のアルファ針が大変美しく、この文字盤を酒の肴に、時計好きの友人達と、時計談義に花を咲かせたくなる時計です。
ケースサイズも約31mmと古き良き時代の時計のそれです。風防は、プレキシガラス(アクリル)のドーム形状です。
また、革ベルト、尾錠も、この時計に元から付いていたもので、一度も腕に装着されておりませんので、大変、綺麗な状態です。

搭載ムーブメントは、フランス東部にある都市、ブザンソンにある時計会社、フランス エボーシュ社(FE) cal.233-68 17石 手巻き 21600振動/hを搭載しております。オリスがスイスの時計会社なので、当然、ムーブメントもスイス製かと思いきや、まさかのフレンチムーブメントが搭載されております。良い意味で期待が裏切られる、大変、面白みのある時計です。文字盤の下部にSWISS MADEと表記されておりますが、この当時は、現在ほど、SWISSMADEの定義が厳格に管理されていなかったのでしょうね。現在、時計にSWISS MADEと表記する条件は、?スイス製ムーブメントを載せている事 ?スイス国内で製造者がケーシングしている事 ?スイス国内で製造者による最終検査を行っている事なので、この当時しか存在しない、希少性の高い時計とも言えるのでは、ないでしょうか。また、この当時は、クォーツ時計全盛期の時代なので、オリス社が、機械式ムーブメントの確保に苦労し、スイス製に拘らず、フランス製でも、良いと思えるムーブメントを搭載していた時代背景も垣間見えます。冬の時代でも、機械式時計に拘り、機械式時計の復権に寄与した、オリス社ならではのエピソードかもしれませんね。
ムーブメントは大変美しい仕上げが施され、状態も良く、竜頭の巻き上げも軽快です。現行品のオリスの搭載ムーブメントは、セリタ社が大半なので、この当時のオリスは、ETAをはじめ、プゾ―やユニタス、今回のフランス エボーシュ等、コレクションし甲斐のある時計が多いのも嬉しい点です。

この時計を見るにつけ、この当時のオリスは、「時計好きの気持ちが良く判っているな」と納得させられる物です。この時計は、時計店で売れ残っていたものを、運よく手に入れる事ができたものです。収納ケースは勿論ですが、裏蓋の保護シール、保証書(記載無しで、最初から折り曲げられた状態で収納ケースに入っております)も付属している状態です。長期保管品となると、時計オイルの固着が心配になりますが、その点は心配する必要はありません。安心して、ご購入して頂ける状態です。このような状態の良い時計は、探しても簡単に見つかるものではありません。
この当時のオリスは、状態の良い個体が減ってきていますので、是非、この機会にいかかでしょうか。フレンチの香りがする、オリスも良いものです。

スレ傷程度で、美品だと思います。

付属品は収納ケース、保証書(汚れや傷みも少なく、概ね綺麗な状態だと思います)です。

日差: 平置き±15秒程度に収まっております。
サイズ:ケース横幅(リューズ含まず)約31mm
ケース縦幅(ラグ含む)約37.5mm
ラグ幅 約16mm