ロンジン スプリットセコンド クロノグラフ 懐中時計 天文台認定書(1967年発行)・保証書(1969年発行)・初回オーバーホール時のサービス票(1974年発行)・アイカーブ(2015年発行)・コンプリートサービス証明書(2016年発行)付属
- 販売価格
- 1,280,000円SOLD OUT
- 製造年代・ムーブ
- 1963年製 cal.260
- 特徴・セールスポイント
- ロンジンのスプリットセコンドクロノグラフを搭載した1963年製の懐中時計です。過酷な計測環境から時計を守ることが出来る保護ケースが付属しており、ケースに入れた状態でスタート・ストップ・リセットが行えるようにケース上部にプッシュボタンが装備されています。1952年、1960年、1972年と頻繁にロンジンがオリンピックで公式時計を任された絶頂期に開発された公式競技員用の高性能時計です。この時計に搭載されるcal.260の前期型は大きなモノメタルテンプを備えた5振動機でした。そのムーヴメントに最高峰のテンプと言われるギョームテンプを与え、更にテン輪を小さくして10振動化をしたのがこの後期型のcal.260です。ギョームテンプとは、1900年代初頭の懐中時計全盛期にパテックやバシュロンなど最高峰のメーカーが天文台コンクールに出品するための特別な個体のみに与えた特殊金属を採用した貴重なテンプです。テンプの腕の付け根からテン輪の切れ目までが離れている点が特徴です。この個体のリファレンスナンバーは7411-2です。この時計は私が知る限り、大型のモノメタルテンプを持つ5振動機のref.4507、10振動化されたハンターケースのref.6803、そしてこのref.7411、その後はクロノグラフの針に蛍光赤を使って文字盤デザインを一新したref.8350など何世代かに渡ってスポーツシーンに貢献してきた名機です。一般の市場に出回る時計とは異なった道を歩んできたために絶対数が少なく目にする機会があまりない時計ですが、精度を追求した究極の時計と言える存在です。チラネジの入った大型のテンプが10振動の高速で駆動する姿と音は圧巻です。クロノグラフに定評があるロンジンならではのとても美しいムーヴメントで部品一点一点が丹念に仕上げられています。ブリッジに施されたジュネーブストライプと共に心を揺さぶる輝きを放っています。最も複雑なクロノグラフであるスプリットセコンドならではの厚く何層にも積み上げられたパーツ群は24L(約55mm)という大きさを伴って比類のない圧倒的な存在感です。この個体には2つの特長があります。1つは地板に260、そしてブリッジには262の2つの異なった型番が刻印されています。cal.262の個体をいくつか見てきましたが、どれも地板に260の刻印を残すものはなく、この個体はcal.262へ移行する直前の希少なcal.260のようです。そして最も特筆すべきは、この個体が1967年のヌーシャテル天文台コンクールで精度認定を受けていることです。天文台コンクールに出品された個体、通称「天文台モノ」は最上級ムーヴメントの中から高精度を出す優秀な個体を選出し、メーカー屈指の技術者によって特別に調整をされたもので、メーカーの威信をかけたレースカーのような存在なのです。大切に保管されてきた当時の天文台認定書が付属しています。尚、ヌーシャテルでの天文台コンクールは同1967年で終了し最終年の認定となっています。この認定書には検査時の詳細なデータが記されています。50日間にも及び各姿勢や温度による歩度(進み遅れ)が記載されています。この時計の標準姿勢時の平均日差は驚くことに±0.14秒。記述されている言語に知識がないので詳しくは分かりませんが、認定書の最終ページに各クロノメーターを決定する基準値が記載されており、この時計は最も優秀な「マリンクロノメーター」認定基準値の±0.17をクリアしているようです。ロンジンのコンプリートサービスを受けた現在でも私の実測で5日間の誤差が1秒以内という精度を経験しています。
- コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品
- この個体は2016年にロンジンのスイス本社にてコンプリートサービスを受けています。コンプリートサービスとは通常の時計店で行われるオーバーホールとは異なり、ムーヴメントの分解掃除だけではなく、文字盤やケースに至るまでメーカー純正のパーツと技術を駆使して施される復元作業とも言うべきサービスです。大変高額なサービスにはなりますが、それだけの価値があるメンテナンスを行っています。コンプリートサービス時にケースに貼られた保護フィルムもそのままの状態です。もちろん動作に関しては大変優秀で確実に動作します。またロンジン本社が認めるアイカーブも2015年に取得し付属致します。ケースの内外に擦れや小傷、微細な錆などはございますが、ご覧のように大きなダメージもなく良い状態です。競技に使用する際に時計を入れて首から吊るす専用の保護ケースは全体に使用感や経年劣化が見受けられます。故障箇所などはございません。シリアル番号についてはケース・ムーブメント・認定書・アイカーブ・その他サービス票の全てで一致していますが、写真では個体情報としてモザイクを入れてあります。 【付属品】専用保護ケース・天文台認定書(1967年発行)・保証書(1969年発行)・初回オーバーホール時のサービス票(1974年発行)アイカーブ(2015年発行)・コンプリートサービス証明書(2016年発行)※伝票類の個人情報欄は発送時に切り抜かせて頂きます
- 日差・サイズ
- 日差は平置きで±3秒以内ケースサイズはリューズを除いて直径65mm(リューズを含まず)×厚さ24mm
- ■売り切れ商品です。販売中の同モデルはこちらからお探しください