セイコー夜光秒時計カラフ懐中クロノグラフ 17石高級仕様夜光塗料も付いている稀少品

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製造年代・ムーブ: 1941年に、第二次世界大戦の大日本帝国海軍及び大日本帝国陸軍からの発注を受けて、セイコーが開発した、国産初のクロノグラフ。通称「セイコー　カラフ」。セイコー製の大日本帝国軍のカラフでは、17石仕様と7石仕様があり、ほかにロンジン製キャリバーを搭載したものも存在するようです。こちらは、日本が誇るセイコー製の、上級グレードの17石キャリバーを搭載しております。

特徴・セールスポイント: セイコーのカラフは、戦時中は民間に一般供給されておらず、しかも、17石仕様は、物資の余裕があった大戦の前半に生産された、位の高い士官用のものが多いようです。しかし、このように官給品としての刻印が無いものが、若干数ですが存在しており、それらは戦後に民間に流出したものとも言われておりますが、さすがに17石仕様で刻印なしといえば、大戦の前半に、例外的に一部の高級官僚や当時の日本経済に影響力のある著名な民間人に配布されたか、又は、試作品やサンプルとして、正規の品として軍に出荷されずにセイコー社内に残されたような、非常に希少価値の高い個体という可能性もあります。

コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品: 製造後、約70年が経過している時計ですが、元気に稼働しています。クロノグラフも問題なく作動し、帰零もバッチリと、ゼロの位置にリセットされます。太平洋戦争当時の日本が誇るセイコーの、技術力の高さを伺わせる逸品です。製造当時の夜光塗料も、クロノ秒針と文字盤に、しっかりと残っています。(なお、夜光塗料には今は蓄光性能はありませんが、約70年前の夜光塗料ですので当然です。)陸軍型カラフのような形状の大型の優美なケースには、陸軍機の隼や疾風、さらに海軍機ゼロ戦や紫電改などの精悍な戦闘機の銀はがれを連想させる、地肌が見えている部分等もありますが、時代を経た貴重な逸品であり、このくらいの経年変化なら、むしろ、アンティーク品としての味わいと感じられます。針の青焼が気品あるブルー色です。文字盤は日焼け等がありアンティーク品の味わいがありながら、時代の割には鮮やかな状態です。30分積算計も秒針と連動して作動していますが、少しクセがあり、1分2分等の目盛りと針の先端が少しずれがありますが、おそらく、軽い調整で修正可能と思われます。

日差・サイズ: 日差は目視ですが、ゼンマイを巻き止まりまで巻いた状態で、平置きで、およそ1分から2分程度と思われます。(精度は使用状況により変わりますこと、ご了解下さい。)この時代のセイコー製の機械式時計としては、かなり良好な精度です。横幅約48mm、厚さ約12mm(風防含む)の大型ケースです。

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