シチズンアラームデイト 21石手巻式国産初のアラーム腕時計の「4H(フォーハンド)」タイプ

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製造年代・ムーブ: 1959年から1960年代前期の、手巻式の21石ムーブメント。ちなみに1958年に発売当初の初期型は19石、その後のものは、今回出品した日付カレンダーつきのタイプが21石ですが、カレンダー無しのタイプは17石のようです。

特徴・セールスポイント: 1958年、シチズンが国産初のアラームつき腕時計として発売した、シチズンアラーム。その初期モデルは、「ディスクタイプ」と呼ばれるように、ジャガールクルトのメモボックスに非常に類似したデザインで、ダイアル中央のディスク上に記された三角形のマーカーでアラーム時間設定を行うしくみになっておりました。さすがにジャガールクルトに似すぎていると問題視されたのか、すぐにモデルチェンジが行われ、石の数が19石から21石へとバージョンアップされつつ、アラーム時間を針で設定するデザインに変更され、日付カレンダーつきの、「アラームデイト」として発売されました。その際、アラームを設定する針と、永久秒針、長針、短針で合計4本の針になったので、4本針を表す「フォーハンド」の愛称として、文字盤に「4H」と表記されるようになりました。(余談ですが、モーリスラクロアの場合には、5本の針を意味する「ファイブハンズ」というモデルがあり、時、分、秒、日付、曜日を表示しますね。)今回出品の時計は、上記バージョンアップ後の、21石のカレンダーつき、「4H」のモデルです。

コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品: ビジネス用にオフィスで使用しても違和感のない美しさです。製造後、50年近くが経過しておりますので、無傷なミント状態とは言えず、ケース、風防、文字盤等に、接触跡や経年変化等もありますが、この古い稀少な時計としては、きれいな方だと思われます。ベルトと尾錠は汎用品です。<使用方法>2時位置のリュウズでアラーム用のゼンマイの、巻上げとアラーム時間の設定を行います。この2時位置のリュウズを引くと、アラームがオンになり、セットした時刻になると、コオロギのようなカワイイ音が、約13秒ほど、「ジリリリ」と鳴ります。4時位置のリュウズは、普通の手巻き式時計のリュウズと同じ機能です。尚、古い時計ですので、カレンダーの早送り機構はありませんが、日付の調整は、午後8時頃と午前4時頃の間で、12時位置を通過して往復させるようにすると、気持ちよくカチカチと早送りされます。アラーム、カレンダーともに正常作動します。

日差・サイズ: 日差は目視ですが、およそ30秒程度と思われます。(精度は使用状況により変わります)横幅約37mm(リュウズ含まず)、厚さ約12mm(風防含む)。

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