セイコー精工舎海軍士官用昭和16年製

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販売価格: 98,000円SOLD OUT

製造年代・ムーブ: セイコーが精工舎と呼ばれていた頃のMoeris（モーリス）10型前期型1941年製造。手巻き。当時では高級ラインアップのムーブメントで、地金にも厚みがあります。もちろん、最近のセイコーではコスト的にあり得ないような、チラネジつきテンプです。スイスのMoeris社のムーブメントを参考にして設計されました（同時期のセイコー製Nation系ムーブメントに比べると耐久性に優れているといわれております）。

特徴・セールスポイント: セイコー製で、一般に市販されなかった、大日本帝国海軍用の実物です（諸説あるが海軍の購買所で各自購入品という説が有力）。1941年から1945年の短い期間だけ少量製造された、二重ケース入りの、士官用の、当時としては高級品の腕時計です。ずっと持っていようと思っていたコレクション品ですが、やむを得ず手放します。私見ですが、かなりオリジナルの状態を保っていると思います。赤いイカリが誇らしく、文字盤中央に染められております。ブレゲ針は、良く見ると高級仕様で青焼きされています。日本製のミリタリーウオッチの先駆けゆえに、文字盤の視認性が良く、更に、赤い文字で24時間の表示も記されております。きっと、戦艦大和の艦橋に搭乗していた海軍士官の腕にも、このタイプの時計が輝いていたのでしょうね。ところで、一般的に、第二次世界大戦の旧日本軍の機材は、開戦の頃のほうが品質や素材が良いといわれておりますが、この時計のムーブメントも、品質が良かった頃の前期型と思われます。前期型と後期型の違いは幾らかあるようですが、たとえば、緩急針のところに、「S」、「F」と書いてあるのは前期型で、後期になると簡略化された「＋」、「-」の表示になるようです。軍艦での生活に耐えるために、二重ケースになっており、裏蓋には、「Patent No.274740 Dust-proof STAINLESS STEEL BACK 1428」と刻印されています。

コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品: 二重ケースで、外側ケースは真鍮にメッキ、外側ケースの裏蓋がステンレス、内側ケースは本体と裏蓋ともにステンレスです。経年変化により、外側ケースはメッキ荒れがありますが、内側ケースやムーブメントは極めて綺麗です。尚、文字盤は、いかにもビンテージ時計らしい、とても良い雰囲気の日焼け具合です。ベルトは、おそらく戦時中のものと思われる本革製です（ベルトは、もしかしたら戦後に作り直した物かも知れませんが非常に古い物です）。もしも、この時計をご購入された後で日常使用するのでしたら、ベルトは市販の15mmまたは16mmの革ベルトも装着可能です。それなりに日頃の趣味品としてお楽しみできるように、動作チェックしており稼動しますが、敏感な方にとってはご購入後にオーバーホール等の整備も必要になるかと思います。又、書籍を見てもこの時計には複数の仕様が有った為に、どの状態をもってオリジナルとすべきなのかが、判然としません事ご了解ください。60年以上も前の時計なのでセイコー本社側でもおそらく厳密な正式仕様は、すでに資料が残っていないとおもわれます。

日差・サイズ: 直径30mm（リュウズ含まず）、厚さ約11mm（風防含む）、日差約1分です（精度は使用状況により異なります）。

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