IWC アンティークの金無垢ケース IWC最古の腕時計用ムーブCal.64T搭載 ミリタリー数字のポーセリンダイアル仕様
- 販売価格
- 296,000円SOLD OUT
- 製造年代・ムーブ
- “アンティークのIWC自社キャリバー、Cal.64T、手巻式。製造年は1915年から1920年です。この時計のムーブに刻印してある製造番号は、661XXXです(下3けたには、ある数字が入ります)、IWC社の記録では、1915年から1920年の間の製造番号は、620801から742300とのことです。又、このCal.64Tは、1906年から1931年までの長期間にわたり製造されておりましたが、生産個数はわずか、約1万2千個のみであったようです。このCal.64Tの先祖にあたるCal.64は、1893年から1917年まで、約4万1千個が製造されましたが、腕時計に限らず、懐中時計にも兼用で使用されたようです。又、1898年のIWC初の腕時計に搭載されたのも、このCal.64でありました。ただしこのCal.64は、レバーを引いて時間合わせを行うタイプであり、現代の一般的な腕時計の機能としての、リュウズを引くことによる時間合わせ(いわゆるペンダントセット)は、このCal.64Tからです。製造個数の点からも、Cal.64TはCal.64の約4分の1のみしか存在しない非常に稀少な逸品です。なお、前述の通り、ペンダントセット式としては初期の腕時計ですので、ゼンマイを巻くときに若干のコツがあり、リュウズを、若干ですが、軽く押しこみながら回すような感覚で巻きあげると快調にゼンマイ巻きができます。私の巻き方ですと、39回で巻き止まりまで巻きあがりました。
- 特徴・セールスポイント
- 時計好きの男なら、ぞっとするような魅力にあふれた、エレガントな金無垢ケースに、実用性と視認性の良いミリタリー数字の文字盤、そして前述のような稀少価値の高いムーブを搭載した時計です。腕時計の普及には戦争や兵器の発達の影響があるといわれておりますが、そのせいでしょうか、この時計の文字盤の数字は、いかにもミリタリー時計のような視認性の良い書体です。20世紀初頭、時計といえば懐中時計のことでしたが、第一次世界大戦では、戦場の兵士にとって、戦いながら時間を見るには懐中時計をポケットから出すのでは面倒とのことで、懐中時計をベルトのようなもので腕に巻くようにしたり、小型の懐中時計ムーブを使用した腕時計がヨーロッパの戦場で兵士達に支給されるなどしました。その兵士達が、終戦を迎えた時、腕時計の便利さを忘れられず、普段の生活でも腕時計買い求め、日常的に使うようになったと言われております。このレアな逸品を、しかも金無垢ケースでポーセリンダイアルの稀少品ですが、このような、そこそこキレイな状態で入手するのは、ほぼ不可能に近いと思われます。一般のアンティークショップでは、ステンレスケースの20世紀初頭のIWCの腕時計が、30万円から50万円くらいで販売されています。ぜひ、ご検討下さい。
- コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品
- 製造後、100年近く経過していますが、腕にはめて時間を見るような一般的な距離で見るかぎり、かなりキレイに見えます。金無垢のケースと裏ぶたも、滑らかな外観でつややかに輝いています。ただし、さすがに古い時計ですので、ポーセリンダイアルの8時のあたりにヘアラインや補修の跡などがあり、ケースや裏フタにも若干の接触跡等や経年変化があります。しかしこのケースは14金の金無垢ですので、クロス等で拭けば経年変化はほぼ完全にキレイになると思われます。ラグは幅16ミリで、ワイヤーラグ式ですので、本革の汎用品の高級ベルトを7年前頃に装着し、使用せずに、そのまま保管されていたものです。ベルトの尾錠は金無垢ではありませんが、汎用品の未使用品です。
- 日差・サイズ
- 約100年前の腕時計としてはかなり精度が良く、上述のように39回ほど、巻き止まりまで巻きあげて、丸1日、平置きで、目視ですが約20秒くらいの日差と思われます。(日差は使用状況等により変わります)横幅約30mm(リュウズ含む)、厚さ約7mm(風防含む)。男性用として、この当時は一般的な大きさです。現在のような、デカ厚時計が流行している中にあってはコンパクトに見えますが、流行に一線を引く、優美なアンティーク時計です。
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