モーリス外径37ミリの大型の三針式MOERIS チラねじ付きで1950年代製の高級モーリス製自社ムーブ搭載コーティング保護膜が残る未使用

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製造年代・ムーブ: 1950年代 17石 MOERIS自社製「Cal.10.5」。チラねじ付きの、伝統的な古いキャリバーです。Cal.10.5の中でも、インカブロック無しの初期バージョンの高級版です。

特徴・セールスポイント: 直径が約37ミリ、ベルトの幅(ラグ間)が18ミリで、この時代としてはかなり大型の高級時計です。MOERIS社とは、1893年に、Fritz Moeriがスイスにて、MOERISの前身となる「Moeri & Jeanneret」社を創立したことにはじまる、歴史あるスイスの時計メーカーで、高い技術力により数々の特許を取得しながら成長し、1910年代には、クロノグラフやストップウォッチの様な複雑系の時計を本業とする、当時としては先端技術の企業でした。　戦前には、その高度な技術力ゆえに、セイコーが、このMOERISやユリスナルダンをお手本として、時計を設計していた時代もあったようです。一般的に、モーリスの古い腕時計は、Dugena社などのキャリバーを塔載したものをよく見つけられます。Dugena社のキャリバーであっても、かなり高級仕様の物もありますが、この時計のように、自社キャリバーを塔載したものは非常に数が少なく、しかも、Cal.10.5の初期バージョンを塔載しており、このように、(文字盤の経年変化を除けば)ピッカピカの状態のものは、一生に何度も出会えるものではないと思います。

コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品: 腕にはめて少し離れた距離で見ると、新品同様で美しい状態の未使用です。外観は、ほぼ無傷に近い、とても綺麗な印象で、目立たない程度の保管中の微かなコキズはあります。裏フタには、ブルーのコーティング保護膜が、ほぼそのままま残っていますが、惜しいことに、裏フタの写真の通り、恐らく時計の整備士の方が工具で擦ってしまったような箇所があります。又、文字盤と針はデリケートな部品ゆえに、経年変化や変色等ありますが、こうしたポイントも、古時計ゆえの品格や味わいとご了解いただければ幸いです。時計全体としてみると、60年前の時計としては美しさと品質を維持しています。手巻き式ゆえにリュウズが大切ですが、このリュウズにもモーリス社のエンブレムが誇らしく刻まれております。ベルトと尾錠は、汎用品の新品未使用品です。

日差・サイズ: 日差は、巻き止まりまでゼンマイを巻いて、平置きの状態での目視ですが、おそらく約1分前後と思われます。時計の大きさは直径約37mm(リュウズ含まず)、厚さ約8mm(風防含む)、ラグ間は18mmです。

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