レビュー・トーメン 自動巻機械式 3ツ目クロノグラフ パイロットウォッチ Revue Thommen AVIATOR ほぼ未使用の美品
- 販売価格
- 98,000円SOLD OUT
- 製造年代・ムーブ
- 1980年代頃。自動巻。プッシュボタンの操作感などに独特のクリック感があり、いかにも高級時計という品格を感じます。
- 特徴・セールスポイント
- レビュートーメン(Revue Thommen)は、1853年、スイスにて、ゲデオン トーメンにより創業された歴史あるスイス時計であり、航空機の気圧計等の製造でも知られております。「レビュー(REVUE)」はもともと、「トーメン(THOMMEN)」社の保有するブランドのひとつで、トーメン社の発展とともに、その傘下の主要な時計ブランドのうち最も有力であった「レビュー」と「トーメン」をあわせて「レビュートーメン」となりました。元来、高い技術力を背景とした独自の高級時計づくりに定評があり、同社製の「MSR」シリーズのムーブメントは数々のREVUEおよびVULCAINの高級時計に塔載され、その名声を高めておりました。しかし、そのレビュートーメンも、自動巻クロノグラフのムーブメントは自社開発していなかったため、定評のあるクロノグラフ専用キャリバーのETA Cal.7750を使用して、この「アヴィアトール (AVIATOR)」クロノグラフを制作しました。裏蓋に飛行機が刻印されており、パイロットウォッチの一種としての主張が感じられます。この当時、スイスの時計業界は、1970年代のクォーツショック後の業界再編の進行途上で、パテック等の雲上ブランドやロレックス、オメガ等の確固たる地位を築いた定番ブランドや、ホイヤーを吸収合併したTAGやラクロワなどの新興で元気のある一部の会社を除いては、あまりパッとした時計をリリースできず、現在のような百花繚乱のスイス時計の繁栄ぶりから比べると、寂しい状況だったのですが、そのような時代に、これほど洗練されたクロノグラフを世に送り出したレビュートーメンです。ベゼルは滑らかでつややかな曲面の外側に、ドイツ空軍のパイロットウォッチを思わせるコインエッジが施され、エレガンスと実用性が見事に調和したデザインとなっており、当時としては、かなりの高級仕様です。リュウズにも、レビュートーメンのマークが輝いています。1時、2時などの8つの位置のアップライトのインデックスと長針短身は夜光が施されています(さすがに蓄光は弱まっています)。シンプルな文字盤ですが、0時、6時、9時の位置の3つのインダイアルは金色の縁取りのある段差つきで、このような所にも、きめ細やかに、敢えてコストを惜しまずこだわりを貫いています。2個のプッシュボタンの付け根の歯車型のガードは装飾的なものであり回転しませんが、これはプッシュボタンを敢えてねじ込み式にする意義が無いと判断した結果と思います。ケース形状からは、シンプルな丸型のクロノに見えますが、実は、絶妙に、パイロット用の腕時計とオフィスで普段使う時計の良さをバランスよく調和させたデザインであるとわかる、大きすぎないサイズの逸品です。
- コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品
- 新品同様で美しい状態で、ほぼ無傷といえるレベルです。目を近づけて、じっくりと見れば、保管中の軽い接触の痕跡や、時計技術者が工具をあてがった跡が若干あります。ベルトと尾錠も、革の素材の若干の退色や保管による皺もありますが、レビュートーメンのマーク入りそのままの状態で、使用された痕跡が無い美しさです。写真の背景に写っている、当時のレビュートーメンの化粧箱をおまけとして付属します。この化粧箱はかなり経年変化があり、時計の保管や搬送などの実用には適さないので、あくまでオマケとご理解下さい。
- 日差・サイズ
- 日差は、念のため30往復くらい、あらかじめゼンマイを巻いて、平置きの状態での目視ですが、おそらく約20秒前後と思われます。時計の大きさは直径約38mm(リュウズ含まず)、厚さ約13mm(風防含む)です。