H・モーザー 1900年代製ミリタリーウォッチ草創期頃の懐中腕時計

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販売価格: 168,000円SOLD OUT

製造年代・ムーブ: 1900年頃の作品。ムーブメントはロービートのチラねじつき手巻きキャリバーで、リューズ下にあるダボ押しにより時刻合わせを行います。ムーブメントには「モーザー・シール」と呼ばれるH・モーザー製である事を示す刻印があります。

特徴・セールスポイント: H・モーザーは、1826年にスイス・ジュラ地方で独立時計メーカーとして活躍。H・モーザーの生み出した時計は帝政ロシアの貴族や王宮に住む特権階級に愛され、軍や警察に納入されて各種の計測にも用いられました。スイスのシャフハウゼンではダムを建設し、1853年に共同出資者と共に自衛隊やアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズにも採用されている銃器メーカーSIG社を設立。1868にはIWCの設立にも大きく関わり、IWC本社そばの公園には今でもH・モーザーの胸像が置かれています。H・モーザーは、1917年のロシア革命の少し前から腕時計の時代への準備を始めたとされていますが、正確には1902年に勃発したボーア戦争を期に本格的な開発に着手したと言ってよいでしょう。この時計は、その頃の極初期の作品で大きさも竜頭を含めずに48mmあり、女性用の懐中時計を流用した事が伺いしれます。このスタイルは、ボーア戦争で使われた懐中腕時計もこの様なスタイルだったと伝えられており、当時のミリタリースタイルを知るうえでも貴重な資料といえるでしょう。現在では、このスタイルの時計は研究家やコレクターに秘蔵される事が多くなり、なかなか世に出る事が少なくなってきました。現在、H・モーザーは独自の少量高級路線を歩み続けており、150〜600万円クラスのシンプル高級時計を製造し、2007年11月のアンティコルムのジュネーブオークションでは、1890年製モーザーの懐中時計が2,353万円で落札されるなど、年々評価が高まっているメーカーです。

コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品: ケースはGOLD Pで、使用に伴う微細なスレなど多少ありますが、時代を考えれば非常にきれいな状態です。中のムーブメントも非常にきれいです。文字盤はエナメルで傷や割れもなく美しい状態を維持しています。時針、分針、秒針はブルースチール針。風防ガラスは、特に気になる様な傷もなく、京都御所や二条城などにも使われている大正ガラスの様な質感があります。ベルトは未使用の皮製と新品のモレラートのNATO軍タイプのベルト、保管用に使っていたケースをお付けします。

日差・サイズ: 平置きで2分から4分前後(姿勢差などあると思います)、サイズは竜頭を含めず48mm、中心部の厚さは約14mmで重さ81g(本体のみ)となります。

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