セイコー SEIKO GRANDSEIKO 初期型 44GS 4420-9000 第二精工舎の銘機4420B搭載 分解洗浄済

このモデルの復刻版が限定販売された事も記憶に新しい処ですが、生産開始の1967年から僅か2年余りの短期間のみの製造になり、現存数は少なく、幻のグランドセイコーなどと称され、市場でもあまり見かけない希少なモデルの様です。

備えている特徴には色々ありますが、搭載ムーブメントには、キャリバー“4420B” が用いられ、当時の第二精工舎(亀戸工場)独自設計にて管理生産された機械になります。

当時の亀戸工場製では、初のGS規格の製品と言う事もあり、5振動ムーブメントで高精度の限界に挑戦した機械でしょうか?　これはSEIKO社の技術力が世界に通じることを証明させたかったのかも知れません。

また、そのベースムーブを徹底的に磨き上げて手を加え、精度の調整(部品の検査に合格)した物だけを使用し、時計精度の世界的な基準であるクロノメーター規格に準じた社内試験を実施して、それにパスしたものだけを製品化されております。

数あるGSの中でもやや大ぶりなケースが特徴で大変存在感がある、このモデルのケースデザインは、歴代のグランドセイコーの中で集約され、以降のGSスタイルとして受け継がれており、眺めていても、使っても飽きのこない上品で高級感に溢れるデザインは古さを感じず、素晴らしい!の一言に尽きます。

文字盤は光沢のある純白の下地にアップライトのSEIKOロゴ及びGSエンボス誇らしげに植字して、セイコー独特のドルフィン針と極細秒針、インデックスも極太にして視野性を向上させる設計が為されており、GSマークの下に第二精工舎マークが無い 44GSの中でも初期型にあたる個体になります。

この44GSモデルには歴史的な価値が十分ある時計には間違いなく、状態良好な個体は流通量も大変少ないため、一期一会のアンティーク一点ものでもあり、この機会に希少な時計を是非ご検討頂ければ幸いです。