セイコー 自動巻・グランドセイコー 1970年代・諏訪セイコー製 稀少なグリーンのグラデーション仕様 カレンダー付き
- 販売価格
- 75,000円SOLD OUT
- 製造年代・ムーブ
- 製造番号から判断し、1970年ジャストに生産された逸品と思われます。諏訪精工舎製、25石の自動巻キャリバー、5606A。このキャリバーは、公式クロノメーター基準よりも厳しい「GS検定基準」に従って調整され出荷されておりました。ちなみに、1968年から製造が開始された56系のキャリバーは、もともと、セイコーがはじめて国際機関のクロノメーター規格をパスさせて「公式クロノメーター」として市販したことでも知られています。セイコーは1970年代の後半に機械式時計の新規開発を中断しましたが、いわば「SEIKO黄金時代」ともいうべき、油ののりきった時代の、最後の名機です。
- 特徴・セールスポイント
- グランドセイコーとしては、例外的ともいえる、装飾性の高いデザインの文字盤で、かつ長針と短針は62GSやロードマチッククロノメーターのように菱形であり、稀少な仕様で、おそらく一生に一度か二度しか出会えないかもしれません。ダークグリーンの、深みのあるグラデーションの色彩は、光の当たり方や見る角度によって色合いが変化し、中央部分で縦長の柱状の区切り目を持ち、一般的なガラス風防であるにも関わらず、カットガラスを装着しているのではないかと思わせる、素敵な立体的な視覚的効果があります。尚、セイコーコレクターの皆様には、申し上げるまでもない有名なエピソードですが、時計精度のコンクールとして権威ある、スイス・ニューシャテル天文台コンクール、ジュネーブ天文台コンクールで1960年代後半、上位独占を果たしたセイコーは、その技術力を活用して、61GSには、なんとスイス・クロノメーター基準よりも厳しい自社GS検定基準をクリアして市販しました。今回の56GSは、61GSに続いて登場した、ややコンパクト設計になったムーヴです。この56系を最後に、機械式のグランドセイコーは、長期にわたり開発.製造が中断された為、ある意味で、天文台クロノメーターコンクール時代のセイコーの最後の名機といえるかもしれません。既にグランドセイコーをお持ちのコレクターの方にとって、二個目、三個目のグランドセイコーとしても、また、プレミアム製の高いグランドセイコーを初めて入手すべく、適価でお探しの方にも、おすすめです。
- コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品
- 裏ブタのメダルは、ほぼ完璧にキレイな状態で、穴あきや腐食はありません。自動巻きローターの回転も、心地よくスムーズです。ケースや文字盤も、一般的な距離で腕にはめて、一見する限りは、美しいです。ただ、風防のコキズは、昔の高級時計らしさの貫録も感じますが、人によっては多少気になるかもしれませんね。おそらく職場のオフィスや会議の場で、ステータス性とキャリアを感じさせる、格好良い状態です。ただし、稀少価値ある古い時計であり、新品ピカピカの時計ではありませんので、ビンテージ時計ゆえの味わいとして、ご理解をお願いしたいとおもいます。例えば、風防は前述のように多少の接触跡があり、さらに細かくじっくり観察すると、ケースには、おそらく磨いたり拭いたり等でキレイになる程度と思われる浅い接触跡があり、セイコーの貴重な文字盤は目を近づけてのぞきこむように細かく見ると経年変化があり文字盤の小さな補助インデックス(1分間隔に配置された、1ミリにも満たない細い小さな点のプリントです)はフェードして見えない個所も数か所ありますが、元々の植字の大型インデックス(5分間隔に配置された、銀色の大きな棒状の部品)は美しく健在ですし、古い時代のセイコー社の文字盤ゆえに、また、不自然な補正加工等を行っていないゆえに、「本物」のビンテージ品ならではの味わいとして、ご了解頂ければ助かります。カレンダーは、曜日の早送りは順調です。ただし、日付の早送りに少々クセがあり、時々、途中で空回りする事もありますが、何度か試してみたり、リュウズを5から6回転くらい続けて回したりすると、動きます。いずれにしても、機械式時計のカレンダーはデリケートですので、一般的に、早送りするには、午後8時頃から午前4時頃の間には操作なさらぬようお願いします。又、ブレスレットは古い時代のセイコー製で、重量感のある、無垢ステンレスの高級仕様です。かなり長く、腕回りが非常に太い方でも、細い方でも、調整可能です。時計本体と、デザインがよく合っていますが、フラッシュフィットではないので、元々ついていた物であるかどうかは不明です。
- 日差・サイズ
- 平置きならば、私の目視の範囲では、安定して作動しております。ただし、精度は使用状況により変わりますので、念のため、リュウズを手巻で40回くらい巻いた状態で、約30秒前後の日差とさせていただきます。さすがに40年前のセイコーとして最上級クラスのムーブメントであり、現在の機械式の時計の実用精度としては、かなり優秀だと思います。横幅約37mm(リュウズを除く)、厚さ約11mm(風防含む)です。
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