シチズン クロノメーター SS
- 販売価格
- 400,000円SOLD OUT
- 製造年代・ムーブ
- 昭和37年10月以来、最初の2年間の間に製造されたと思われる(昭和41年、生産を終了)。
- 特徴・セールスポイント
- 当時は最高を追い求める技術者魂が、究極のクロノメーター専用キャリバー「040」に結実した、幻の腕時計です。ご存知の方が多くいらっしゃると思い、説明は割愛させて頂きますが、シチズンクロノメーターの鑑定方法を少し説明させて頂きます。少数の18K(金無垢)モデルを除き、基本的に金張り(AGF)とステンレス(SS)そして、金無垢()の3機種しかないクロノメーターだが、裏蓋の刻印には数種類あります。・前期型/「CITIZEN CHRONOMETER CR1507051(ケース番号)」と刻印。・中期型/初期型に無かったシリアル・ナンバーが入り、それぞれの表記に仕切り線も入る。・後期型/「CITIZEN」の刻印がなくなり、「CROF1501-Y」が入り、シリアル・ナンバーも入る。ラグの形状ですが、当時、販売されたばかりのクロノメーターには金張り(AGF)タイプしか無かったそうです。勿論、ラグも細かった説もありますが、SSが出るようになってからラグが太くなり、その後、金張り(AGF)のラグも太くなっていたそうです。ですから、最初からSSの細いラグは存在していませんでした。マニアの中には、ラグの細い方が前期型とおっしゃる方もいますが、それはAGFの事でSSは関係ありません。幅広く推察から見れば、文字盤(放射線のような線の有無)、針の形状、そして、インデックスの形やくぼみ(SS)の有無などから推定できます。前期型は針が山形な針で、後期の針は平です。これはグランドセイコーのファーストと同様です。前期型SSモデルにはインデックスの中央にくぼみがあり、後期SSはくぼみが入っていません。AGFにはくぼみの入ったインデックスは存在していません。どの前後のモデルか、曖昧な鑑定になってしまいそうですが、簡単な鑑定方法として、文字盤や針、そしてインデックスのくぼみ(SS)、ラグの太さ(AGFのみ)と裏蓋のコンビネーションからみれば明らかです。(シリアル・ナンバーの明確も含めての話ですが)こちらにあるクロノメーターは文字盤に放射線の線が入っておらず、針も山形でくぼみの入ったモデルであり、そして裏蓋の刻印のデザインもシリアルナンバーも初期型のナンバーである事から、初めて販売した当時の昭和37年10月以来の2年間に製造されたモデルだと考えられます。(SSが出た以後もラグの細いAGFTが販売され続けた後、ラグの太いAGFが出ました)。当時はSSよりも金張りの方が人気があり、現在も金色志向が強いかもしれませんが、マニア向けにはやはり前期型のSSでしょう。・昭和37年10月発行のシチズン社内報より「シチズン・クロノメーターは1961年制定のクロノメーター国際的優秀級規格に合格できる我国初の最優秀精度、能力を持った紳士用腕時計。1ヶ年間保証、工場の直接無償修理というアフターサービスつきで、これも業界では初めての試み。機械は、特殊輪列を用いたことにより、従来の中三針腕時計にくらべて香箱に余裕ができ、巾のひろいゼンマイを使用出来た事、ゼンマイの出力が、他の腕時計より相当大きくなつたので、テンプを大きくすることが出来、持続時間が長く、全巻きから24時間におけるトルク変動がいちじるしく少なくなり、テンプの振角も安定した等、原動機に余裕がある。テンプ外径は、国産最大の13.5mm。慣性能率は、普通の男腕時計の2倍。脱進機の小型化に成功し、歩度は一段と安定している。鉄アンクル、鉄ガンギの使用により寿命が増し、長時間にわたり良好な精度を維持できる。緩急針は調整に便利な微動調整軸つきの二重緩急針になつている。機械の大きさは、外径30.4mm、同径30.0mm、厚さ4.5mm、ゼンマイの持続時間は53時間」。
- コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品
- ずっと大切に保管してたことから、一度も研磨することも無く、ケースのエッジも新品の状態ということで最高のミントコンディションです。フルオリジナルであり、風防には少しも擦り傷がなく、上等ですが、40年間も経過しており、風防に渦巻きのようなマクロクラックが見られますが、(長い間、温度差により膨張などの原因)当時からそのままにしてあった証拠としてあります。皮ベルトも純正シチズンですが、このクロノメーター専用か、当時取り替えられたのか定かではありませんが、昭和30代後半の純正皮ベルトです。(ベルトの裏と尾錠に「CITIZEN」の刻印有り)数回しか使用してない為か、皮ベルトもとても綺麗です。
- 日差・サイズ
- 平置日差約5秒以内で驚異です(一度もオーバーしてないので、念の為にマイスター公認高級時計師CMWに依頼するといいでしょう)。