IWC シャウハウゼン オートマチック キャリバー852搭載 GFモデル IWC製ベルト・尾錠付 OHメンテナンス済
- 販売価格
- 128,000円SOLD OUT
- 製造年代・ムーブ
- 1950年代製。Cal.852。Ser.131****。Mv.128****。
- 特徴・セールスポイント
- International Watch Company(アイ・ダブル・シィ)社製・Schffhausen(シャフハウゼン) 初期製造自動巻(Cal.852搭載)モデルです。
シリアル・ナンバーから推測すると1950中期頃の製造だと思われ、この時計が製造された時期も含め、50～70s製造機種は略して『オールドインター』と呼称される事が多く、現代のIWC製時計と一線を画き、愛好家の間でも高い評価をうけている様です。
その所以は、オールドインター自動巻き時計の最大特徴である、いち早く全回転式ローターを採用し、有名なところでは切替車を用いた両方向巻上げ機構を完成させた”ロレックス社の”パーペチュアル機構”を凌駕する機構として絶賛されている”ペラトン・システム”の存在です。
IWCの技術者が考案、開発した独自の自動巻き上げ機構で、回転するローターの裏側にハートカムを設け、ツインルビーを回すことでゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。巻き上げ効率も高く、バランスのとれた無駄のない構造で耐久性も高いことから、自動巻き機構の最高峰との呼び声もある様です。
ペラトン・システムの場合、バネを内蔵したスプリングブリッジがローター自体を支え、衝撃を吸収するため、他社の自動巻き機構に比べローター芯が極めて細くなっています。これにより磨耗によるダメージが少なくなり耐久年度も向上するとのことです。
また、IWC初の自動巻きとして、ペラトン・システムを初めて採用したのはCal.85からと言われています。
85系ムーブメントは、初期型のCal.85から最終型のCal.854まで基本構造は変わりませんが、テンプ周り等に若干の変更が加えられています。Cal.85は生産量が少なく、すぐにこの時計に搭載しておりますCal.852が誕生しますが、このときに平ヒゲから高級ムーブに使われている構造のブレゲヒゲに変わり、テンプに緩急針微調整装置が付きます。Cal.852は、1952～1958年にかけて生産され、以降、853→854へと受け継がれIWC時計の黄金期を担ってきました。主な仕様は、42時間パワーリザーブ、21石、19800振動 です。
この時代のIWCのムーブメントは部品ひとつひとつに厚みがあり、細部にわたって面取りやペルラージュ等の丁寧な仕上げが施されているため、非常に耐久性に優れていると言われています。実際、手にしてみるとその造りの良さと気品漂う雰囲気に納得し、何とも言えぬ存在感が伝わってきます。
どのビンテージウオッチも味わいがありますが、特にオールドインターは本当に高品質で気品に満ちた素晴らしいものだと感じます。実際手に取って見ると、時計好きになればなるほど、その魅力にとりつかれてしまうのは間違いないでしょう。
IWCで自社生産した時計については、現在でもシャフハウゼン本社で出自証明と歩度証明を取ることができます。これは本社に出荷された全てのムーブメントについての記録が残っているからこそ成し得ることであり、末長く御愛用頂ける時計と思っております
以上、乱文ですが参考になれば幸いです。
- コンディション・傷・ブレスのコマ・付属品
- ビンテージ時計でありますので、外観には薄い小傷は確認できるコンディションですが、約60歳のこの時計はGFケースの保存状態も良好で、磨きをかけた形跡もあまり感じず、エッジのきいた状態を保っています。
アイボリー調のシルバー文字盤は、光沢のある美しい表情をしており、見る角度によりホワイトダイアルにも映り、この絶妙な色合いについては製造当初の資料も無い今と為っては比較する事は出来ませんが、何とも形容しがたい気品のある雰囲気の、経年の重みを感じる文字盤になっております。
バーインデックスにドルフィン・ハンドの組み合わせは、まさにIWCを象徴するシンプル極まりないデザインであり、外周のミニッツマーカーのドットポイントはプリントではなく、文字盤に金属のボールを埋め込んだ”パール・ドロップ”手法によるもので、ケース、針と共にゴールドに統一されており、状態の良さも相まって、気品あるエレガントウオッチとして存在感を放っております。どの部分も雰囲気を損なうような劣化や痛みを感じる箇所はありません。
ただ、IWCでは定番の竜頭に魚デザインがある事でも、当初は防水性が確保されていた事が覗えますが、裏蓋はスナップ式であり、何といっても半世紀前のものなので、現在は日常生活用防水程度としてお考えて下さい。
また、ムーブメントも綺麗で精度も安定しておりますが、持続的な強い衝撃はお避け下さい。
ベルトは軽度使用品ですが、IWCエンボス入りのクロコベルトをお付け致して居ります。
尾錠も金張仕様で、製造当時のものかどうかは定かではありませんが、多少のメッキ痛みがございます。
2012年8月にオーバーホールを完了しておりますので、安心して使用頂けるコンディションと思っております。
【付属品】 時計本体、IWC製革ベルト(中古)、IWC尾錠、修理時領収書付属
- 日差・サイズ
- 日差は平置で20秒以内に調整されております(実装時は多少の姿勢差を感じることはあるかと思います)。ラグ幅は19ミリ。ケース径は約36ミリ(リューズ含まず)、縦(ラグからラグまで)約43ミリ、厚さ約10ミリです。
- ■売り切れ商品です。販売中の同モデルはこちらからお探しください
